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帯状疱疹について

2021年01月20日

50歳代以上の方に帯状疱疹予防ワクチン接種が勧められていることをご存知でしょうか?
当院でも50歳以上の方には接種をお勧めしています。

まず今回は帯状疱疹について説明させて頂こうと思います。

帯状疱疹とは?
体の一部片側にピリピリとした痛みと赤み、水疱が現れる病気です。

子供の病気でよく聞く水ぼうそうは知っていらっしゃる方が多いと思います。
その水ぼうそうにかかると、治った後もウィルスが体に潜んでおり、加齢、疲れ、ストレス、病気の治療など色々な理由で免疫が落ちたときに発症するのが帯状疱疹です。
現在日本での50歳以上の水痘帯状疱疹ウィルスの抗体保有率は100%であったとの報告もあり、50歳以上のほぼすべての人は帯状疱疹の発症リスクがあるといえます。
また、帯状疱疹の発症率は50歳代から上昇し、その後ピークをむかえます。80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験すると言われています。

帯状疱疹が頭部、顔面に出ると、目や耳の神経が障害され、めまい耳鳴りなどの合併症が起こったり、重症化すると視力低下や顔面神経麻痺、顔面神経痛などの後遺症が残ることもあります。

どこの部位で発症しても帯状疱疹が治った後に長期間痛みが残ることがあり、これを帯状疱疹後神経痛といいます。50歳以上で帯状疱疹になった場合、約20%の方にこの帯状疱疹後神経痛が起こるとも言われています。

帯状疱疹はワクチンで発症を予防できます。2016年より日本でも50歳以上の方に水痘ワクチンの帯状疱疹予防の適応が認められました。また2020年よりより有効性の高いと言われているシングリックスという帯状疱疹予防ワクチンも接種が行えるようになりました。

以上のことより当院では50歳以上の方に帯状疱疹予防のため、ワクチン接種を推奨しております。

長い文章をここまでお読みいただきありがとうございます。

次回はワクチンについて説明させて頂こうと思います。